国旗掲揚塔
東京都江東区森下3-5-17 森下交番裏
新大橋通りを走っていて、森下交番の建物が気になって寄ってみると、交番の裏に戦時中の国旗掲揚塔を見つけた。
正面に「國威宣揚」、向かって右側面には「皇紀二千六百年記念」、左には「高橋三丁目町會／高橋三丁目納税組合 建之」とある。昭和十五年（1940）に建てられたものらしい。
戦後、軍国主義的なものは排除され、こうして残っているものは珍しくなった。それも雑草に埋もれ、忘れられたように捨て置かれている。…かと思ったのだが、よく見ると台座は新しい石で造り直されているようだ。
おそらく、戦意昂揚の風潮に踊らされ毎日ここに日の丸を掲げ君が代を歌っていた時代を記憶し、二度とそういう時代に戻らないためにこの碑を残そうとしている方々がいるのだろう。その思いを多くの人が共有し、平和な時代が続いていくことを願ってやまない。