2013年9月29日(日)

浅草文化観光センター

東京都台東区雷門2-18-9

浅草文化観光センター

イタズラ好きの大入道が浅草の町に現れて、そこらにあった町家をヒョイヒョイとつまみ上げては積み重ねていった。そんな感じの建物が雷門の前に建っている。隈研吾の設計で昨年(2012)オープンした浅草文化観光センターだ。

スカイツリー

全面ガラス張りの硬質な外観を、柔らかな温もりのある木の格子が覆っている。京都とはまた違った、浅草独特のモダンで和風な雰囲気を感じさせる佇まいだ。

ちょっと突いたら崩れそうな不安定な外観を、格子模様の縦線がびしっと締めて安定感を生み出している。もちろん、建築基準に則って造られているからちょっとの地震ぐらいではびくともしないはずだ。

8階の展望テラスからスカイツリーや浅草の眺めが素晴らしいのはもちろんだが、穴場は2階の観光情報コーナー。静かな窓際に座って雷門前の賑わいを見下ろす時に感じる別世界感。たとえは悪いが、死んじゃった人が空の上から見ている風景ってこんなかな、と思うような不思議な感じが面白い。