2013年11月6日(水)

高 津

神奈川県川崎市高津区溝口1-4-1 ノクティ2 11階(高津市民館)

高津

子供の描いた落書きのように見えるが、れっきとした岡本太郎の作品だ。

「なんだ、このくらい俺にも描ける」と思うけれど、ムリムリ、絶対に描けない。なんの技巧も無いように見えても、誰にも真似のできない彼独特の感性が画面に充ち満ちている。

「高」の字の、つま先立って踊っているような、あるいは寅さん張りに腰を落として仁義を切っているような、生きもののような姿が面白い。

緑は多摩丘陵とその向こうに見える丹沢の山並み。青は多摩川の豊かな流れ。その二つをつないで大山街道が通っている。高津の町の特徴を的確に表して見事だ。

解  説