2013年11月6日(水)

水火清風

神奈川県川崎市川崎区東田町5-4(川崎市役所第3庁舎)

水火清風

以前、川崎の岡本太郎作品巡りをした時に、見逃した壁画「水火清風」の原画が川崎市役所にあるというので見に行ってきた。

あの時は、入江崎総合スラッジセンター(下水汚泥焼却施設)の外壁に描かれているのかと思って行ってみたのだが、実際には会議室の壁に描かれていたそうで、当然施設の中にはいることは叶わず、わざわざ一般人の誰もいない京浜工場地帯のなかまで行ったのに無念の撤退と相成ったのだった。

制作年は平成7年(1995)。その翌年の1月に亡くなっているから、最晩年の作になる。そう思って見ると、心なしか「爆発」の勢いが弱いような…。彼にも「枯れる」ということがあるのかな、と思わせるような侘び寂び感の漂う風雅な筆遣いに見えてくる。

解 説