古八幡社の庚申塔
東京都三鷹市大沢5-1-16
以前から「アースダイバー」(中沢新一著、2005)の第一章で取りあげられた古(ふる)八幡社が気になっていたのだが、特に記事にするようなネタもなく月日が過ぎていた。
ここから1.5kmほど北に行った、東八道路と人見街道の交差点近くにある大沢八幡神社は慶長年間(1596〜1615)にここから起こったとされ、中沢はそれ以前、縄文時代からの聖地だと言っているが、現地には目立った案内もなく小さな祠がひっそりと建っている。
その前に立っている庚申塔におもしろいものを見つけた。
側面に大きく何かの植物らしきものが彫られている。直感的にハスの花(蓮華)だろうと思ったのだが、いや、ハスの花ってこんな形だっただろうか。蕾なのかな。
正面には青面金剛と三猿、その下に奉納者の名前が彫ってある。銘は読みにくいが「元禄十四辛巳年」(1701)だろうか。蓮華の彫られたものを見るのはこれが初めてだ。
花の開いた蓮華の彫られた庚申塔探しを、新しい散歩ネタにしようかな。