2014年1月7日(火)

呼ぶ赤い手、青い手

神奈川県相模原市中央区相模原6-25付近(西門商店街)

呼ぶ赤い手

赤い手は指が反るぐらい思いっきり開いたパー。青い手は何かを掴もうとしている。もっとごつい作品かと思っていたのだが、その力強い造形に不釣り合いなかわいらしい顔を見て笑ってしまった。岡本太郎ならではのユーモアあふれる作品だ。

呼ぶ赤い手、青い手

その名のとおり商店街にお客様を呼ぶ作品として1981年に制作(設置は1982年)された。「宇宙をつかみ、客を呼ぶ」という意味が込められているというのだが、なぜ宇宙なのか、よくわからないところも太郎らしい。

赤い手を見て「手のひらを太陽に」(作詞:やなせたかし)を思い出した。ぷくぷくとしたほっぺたは、アンパンマンのようだ。太郎がその二つを意識したという話は聞かないけれど、同じように「いのちの賛歌」と「平和への思い」が込められているような気がすると言っては考え過ぎかな。

♪ 手のひらを太陽に すかしてみれば まっかに流れる ぼくの血潮

歌を口ずさみながら手のひら越しに空を見上げてみた。そこにはまだ枝ばかりの桜の木。春になればいっぱいの花をつけて生きとし生けるものみんなを祝福し、平和を謳歌することだろう。

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