2014年1月13日(月火)

Natural Ellipse

東京都渋谷区円山町7-1

正面

円山町のラブホ街の奥に奇妙な建物がある。開口部の少ない卵のような外観に細いスリット窓。宇宙から派遣された探査カプセルが何かを探っているのか。こんな場所で?

サイド

入口のある正面側から見ると、頭に突起があってちょうどお米の粒を立てたようにも見える。ドアには"CAFE & BAR"と書かれているが、オリジナルは集合住宅として建てられたのだそうだ。

こんな奇妙な形の住宅にどんな人が住んだのか気になるところだが、設計者のサイトには、映画「2001年宇宙の旅」に出てきそうな、真っ白でストイックな、生活臭の全くない雰囲気の室内写真が掲載されていた。

別の写真には、火山の噴火口のようにくぼんだ屋上が写っている。その中央から昼は室内に光を取り込み、夜には室内の明かりが漏れて、炎が中に沈み込んでいくタイプのキャンドルのように見えるらしい。

設計は遠藤政樹(EDH遠藤設計室)+池田昌弘(MIAS)、2002年竣工。