雪の薬師池公園
東京都町田市野津田町3270
8日に続いて14日も大雪になった。街にもまだたくさんの雪が残っているけれど、雪掻きの手の及ばない公園の奥は雪国の山里の風景そのままだ。
川端康成が「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」と書いた状況とは違うとはいえ、山を越えた町田市域は調布より積雪が格段に多いように見えた。その中に古民家をおくと、もうここはどこだかわからない。
いまだに30cm近く残った雪をかき分けて民家にたどり着いた時には、遭難した雪山で山小屋を見つけたような気分になった。
旧永井家の裏山に上ると梅林の向こうに凍った薬師池が見えた。梅はまだ咲かず寂しい景色だ。白い雪景色に紅梅が咲いていたら映えたことだろう。
以前、菖蒲田で写生をしていたおばさんが「花が咲いていない時は描いちゃえばいいのよ」と言っていたことを思いだした。写真ではそれができないのが残念だ。