民部稲荷神社
埼玉県川越市南通町19-1(川越八幡宮)
大正浪漫夢通りから南へ続く商店街の一本東側、八幡通りの丸広百貨店の先に川越八幡宮の入口がある。真っ赤な瑞垣に沿った参道は細く、「川越はやっぱり氷川神社の町かな」と思っていたら、その奥に広い境内が広がっていた。
神社は東を向いていて、今通ってきた参道(西側)は裏口だったのだ。
その裏参道の脇に建っているのが民部稲荷神社だ。本家八幡宮をさしおいてこの境内社を取りあげるのには理由がある。神社紹介の説明板に面白い伝承が書かれていたからだ。
この稲荷の狐は、川越に移ってくる前には八王寺に居たのだという。そこで某寺の和尚と小僧を化かして角力を取ったというのだ。「八王寺」は神社のHPでは「八王子」となっている。明記はされていないが、東京の八王子かと思えば親近感が湧く。わたしはこの手の昔話が大好きだ。
ところで、説明板には「…角力にこじつけ四畳半角力の水商売の人達の信仰が栄であった頂もあった。」("栄"は「盛ん」、"頂"は「頃」かと思われる)と書かれているが、「四畳半角力(相撲)」とは何だろう。ネットで検索してもそれらしい記事を見つけられず、気持ち悪くて仕方がない。