八軒家の富士塚
埼玉県入間郡三芳町上富1951(浅間神社)
川越へ向かう道の途中、二回目には周りを見る余裕ができたのか、小さな富士塚があるのを発見した。最初に目に付いたのは「浅間(あさま)神社」の標柱。「あれ、「せんげんじんじゃ」じゃないんだ?」と思って見た先に講碑の並んだ小山があった。
境内は狭く祠も小さいけれど、富士塚にはたくさんの碑が建っていて、それなりに地域の信仰を集めてきた様子がうかがえる。いつ頃の、どんな碑があるのか見ようと登山口に向かうと、立派なクモの巣に阻まれて気持ちが折れた。
ほかの時ならクモの巣を払って登ってみたかもしれないが、今日は長い距離を走って川越まで行かなければならない。余計な道草をせずに先を急げと言う意味だと解釈して、むやみな殺生はやめて戻ってきた。
三芳町が立てた標柱の説明によれば、天保四年(1833)にこの地に勧請されたというから、長い信仰の歴史が刻まれていたはずだ。頂上からどんな景色が見えたかも気になる。
やっぱり登ってくれば良かったかなぁ。