夕やけ小やけふれあいの里
東京都八王子市上恩方町2030
今は高尾駅発になっている陣馬高原下行きのバスが京王八王子駅から出ていた頃、「夕やけ小やけ号」と名づけられたボンネットバスが走っていた。私が小学生の頃(昭和40年代)までは、わが家のまわりでも馬面で小旗のようなウィンカー(アポロ式というらしい)のついたボンネットバスが走っていたが、「夕やけ小やけ号」は平成19年(2007)まで現役だった。
そのバスが、「夕やけ小やけふれあいの里」に保存展示されている。
「山奥だから古い型のバスなのかな」と、漠然と、半ば失礼なことを思っていたのだが、展示車に添えられた解説によると昭和57年(1982)に観光用として長野のバス会社から購入したものだという。さすがに通常運行のボンネットバスは、とっくの昔に引退していたようだ。
「夕やけ小やけふれあいの里」はキャンプや体験学習をメインにする有料施設で、サイクリングの立寄り所としては、実はあまり見るものがない。今回はヤマユリを見に訪れたのだが、それ以外では前田真三ギャラリーと中村雨紅展示ホールが展示替えで見られなかったのでなんだかとても損した気分。平日とはいえ夏休みのこの時期に、しかも両方同時にやらなくても良かろうにと思うのだが。