ワンダフル水路
東京都江東区北砂6-26、6-27 仙台堀川公園内
ワンダフル(wonderful)の語源は、"wonder" + "full"。つまり「なんて素敵なの。あれもこれも不思議でびっくりすることばかりだわ」、という感じだろうか。
で、この水路。「せせらぎ」とか「ふれあい」とかいうパステルカラーのほわほわした単語を使わず、「ワンダフル」と簡明直截に言いきるところがまず凄い。
さらに、抽象的な波模様で水の流れを表現した現代芸術的な造形と、水源に置かれた「イルカに乗った少年」という取り合わせが意表を突く。しかも、湧き出す水が描く水紋は、ギラギラと輝く灼熱の太陽が放つ焔のように見える。
もちろん水路に入って水遊びができるし、使えるのかどうか未確認だがシャワー施設もあった。春には桜がきれいだろう。
イルカに乗った少年は黄色い半ズボンに白いランニングシャツ姿で、空色の前ゴム運動靴を履いている。昭和30〜40年代の小学生の男子は大方こんな感じの風体だった。ズボンの丈が伸び、紐靴が履けるようになると凄く大人になった気分がしたものだった。
そんな懐かしさも含めて、なんともワンダフルな水遊び空間だ。