前沢曲家集落
福島県南会津郡南会津町前沢
今日のゴールは前沢集落。人の住む母屋と牛馬を飼う厩がL字型に連結した曲家(まがりや)が今も残る集落として、地域全体が文化財に指定されている。
国道と集落の間を流れる舘岩川に橋が架かっていて、その橋の入口で入場料を取るというので内部見学はパス。今回の目的は文化財の見学ではなく自転車で走ることと割り切る。
曲家の感じを出した佇まいのバス停とその近くにあるそば屋で雰囲気だけ味わったあと、国道の、集落とは反対側に迫る山の高台に上って木の間越しに集落を眺めた。
なんの脈絡もなく、仁徳天皇が集落から炊事の煙が立ちのぼらないのを見て民衆の暮らしを心配したという景色はこんな感じだったのかな、と、突拍子もない思いが湧いてきた。もっとも、現代の生活では竈なんか使わないから、暮らし向きに関係なく煙は立たないんだけどね。