2014年9月17日(水)

サルスベリ

東京都稲城市大丸374周辺 大丸用水

稲田

「百日紅」と書いてサルスベリと読む。百日の間、赤い花が咲き続けるという命名だ。百日の間に灼熱の夏は去り、秋風に肌寒さを感じる季節になった。

並木

田んぼでは稲の穂が色付き始めている。夏の初めからその成育を見守ってきた百日紅の花は、稲の収穫を見送ってから今年の勤めを終えて花を散らしていくのだろう。

傍らの大丸用水は、いつものとおりこぷこぷと優しい音を立てて流れている。寒天が流れていくような静かで透明な流れが私は好きだ。名所があったりサイクリングロードが整備されていたりするわけではないので頻繁に来ることはないけれど、少し間が開くとなんとなく足がこっちに向いて走ってきてしまう。大丸用水の豊かな流れは、いつも私を優しく迎えてくれる。