東京オリンピック馬術競技優勝記念碑
東京都世田谷区上用賀2-1-1 馬事公苑
馬事公苑西側奥の雑木林(武蔵野自然林)に、場違いに思える石垣がポツンと立っている。まさか障害馬術競技で、昔は石垣を飛び越していたなんて事は無いだろうし、なんとも不可解だ。
実は、これは昭和39年(1964)にここで開かれたオリンピック馬術競技の優勝者を顕彰する記念碑なのだ。正面に小さく、優勝者の名を記した銅板が設置されている。
それがなぜ石垣なのかというと、ここを管轄する中央競馬会の本館(西新橋)改築の際に江戸城の石垣が発見され、それをここに再現しているのだという。せっかく出てきた江戸城の遺構を残しておきたいけれど、今ひとつ理由付けが弱いのでオリンピックの記念碑という名目を付加して合わせ技にした、ということだろうか。
散歩のネタとしては、江戸時代の遺構と昭和の記憶と「一粒で二度おいしい」アーモンドグリコ的な味わいがあって得した気になる、…かな?
(参考)2014年の東京の桜開花宣言は、3月25日でした。