いろは坂
東京都稲城市押立1698地先
海抜0mの東京湾から始まる多摩川サイクリングロードのゴール・羽村取水堰は標高136m。距離は53kmちょっとなので、平均勾配はおおよそ2.5%。ほとんど平らみたいなモン(?)と思うかもしれないが、けっこうアップダウンがある。
ご存じのとおり交差する橋を横切るたびに、土手を下りて橋をくぐりまた登り返すためだ。中には、短いとはいえ傾斜のきつい激坂もあったりして侮れない。
そんな坂の一つに、わたしが密かに「多摩サイのいろは坂」と呼んでいるところがある。多摩川原橋から是政橋まで稲城市側(右岸)のサイクリングロードを行く途中、稲城大橋をくぐるところで土手から河川敷に降りる道は、木々の間を抜ける道がつづら折りになっていて、一瞬林道を走っているような雰囲気を味わえるのだ。
右岸のサイクリングロードは連続していないので走る人が少なく、その寂しさも山の中を走っているような気分を盛り上げる。
拝島橋下流側の多摩川遊歩道の森(多摩サイの軽井沢)が伐採されてきれいになってしまった今、多摩サイでは貴重な林間コースとなってしまった。