2014年11月6日(木)

のようなもの

香川県香川郡直島町

ふた

「お美術」なんて言いそうなスノッブなエセ知識人が、子供の絵をピカソの傑作だと絶賛して恥をかく。昔から繰り返される古典的な笑い話だ。

蔦

直島で、わかるようなわからないような現代アートに出会うたび、頭の中でこの笑い話がグルグルと回って困った。

旅立つ直前に会った知り合いは、直島のどこがいいのかわからない、と何度も言っていた。いわく、「かぼちゃが一個あるだけらしいよ」(実際は二個だよ)。

海外旅行ができそうな高いお金を払って高級ホテルに泊まり、腹の足しにもならず、目の保養にもならない(?)アートとやらを見て歩く。興味のない人には難しいかもね、などとわかったふりをして帰り道、バス停でふと見た足元の錆びて朽ちかけた鉄板がアートに見えてきた。ホテルに帰ると、壁に這うツタの模様まで芸術的だ。

オレ、大丈夫か?