2014年11月8日(土)

直島と天皇伝説

(歌碑) 香川県香川郡直島町352-1 つつじ荘内 / (腰掛石) 直島町2203 住吉神社

応神天皇

直島という地名は、一説には、保元の乱(1156)に破れて讃岐に流された崇徳上皇が名付けたとされている。京を追われ、四国に入る前の三年間を直島で過ごした上皇が、島の人の温かいもてなしを喜び、素直で純朴な人びとが住むこの島を「直島」と名付けたというのだ。

崇徳院歌碑

その上皇を追って京から訪ねてきた姫が琴を弾いたとされる琴弾地浜に、崇徳院が配流の心中を詠んだ歌を記した歌碑が建っている。

宮ノ浦港の住吉神社には、応神天皇が腰掛けたという「応神天皇御腰掛石」が残っている。こちらは島流しではなく、難波から吉備に御幸される途次に立ち寄ったものとされている。

日本書紀には応神天皇の小豆島行きについての記述があるそうだ。後世の人がそれにあやかって伝説をつくったのか、本当に来島されたのかははっきりしないけれど、弁慶や弘法大師ではないところが「もしかしたら…」と思わせる。

直島町教育委員会の説明板