2014年12月2日(火)

タイ王国大使公邸

東京都品川区上大崎3-14-6

タイ王国大使公邸

昼過ぎに行ってみたらたくさんの人が並んでいた。コーヒーのパッケージで見たことのあるような切妻屋根の建物は大使館の守衛所。ビザ申請か何か、午後の受付を待つ人たちなのだろう。

タイ王国大使館

2012年に建て直された大使館の設計は大成建設。伝統的なタイ建築のモチーフを取り入れたのだという。

その隣りに建つゴシックスタイルの素敵な洋館は、昭和9年(1934)に建てられた大使公邸だ。和歌山県出身の実業家、十代目濱口吉右衛門の旧邸で、設計は和田順顕。昭和18年から駐日タイ王国大使の公邸として使用されている。最後の満州国皇帝愛新覚羅溥儀の弟溥傑に嫁いだ嵯峨浩は濱口氏の姪で、この邸で新婚の一時期を過ごされたという。

黒褐色のタイルがいい雰囲気を出している。森の中にたたずむ中世ヨーロッパ貴族の館のようだ。門が閉ざされていて入ることは出来ないし、扉越しにじろじろと見るのも憚られるけれど、大使館のHPによると内部はかなり豪華な感じで、みどり豊かな日本庭園の側から見る外観が美しい。

正面入口や右側の窓の白い尖頭アーチがイスラム風でタイっぽいかなと思ったらタイは仏教国だったっけ。イスラムは隣のインドネシア。最初に書いたコーヒーもインドネシア産だった。勉強が足りないね。