耕地整理記念碑
東京都大田区下丸子3-10-8 天祖神社
イチョウを見に訪れた天祖神社に立派な記念碑が聳えていた。昭和初期に行われた土地整理事業の記念碑だ。散歩先でよく見るこの手の碑は、農地や住宅地の整理開発に関するものが多いけれど、ここでは工場や会社を誘致して町づくりを行ったと碑文に記されている。
ところで、碑の上に立つ神話の世界から来たような人物は誰だろう。
銅像の足元にはウサギらしい動物がうずくまっている。ということは、この銅像の主は因幡の白兎伝説で知られる大國主命(オオクニヌシノミコト)で、一緒にいる少年のような人は彼と一緒に国造りをしたという少名毘古那命(スクナヒコナノミコト)だろうか。おそらく、国造りの故事と町の開発を結びつけて制作されたものだろう。
作者は彫刻家の日名子実三。大日本蹴球協会(日本サッカー協会)の八咫烏(やたがらす)のシンボルマークをデザインした方だそうだ。