2015年2月2日(月)

道の上の波紋

東京都世田谷区代田6-33-20

看板

子供の頃住んでいた都営住宅には防火用水池があって、時々子どもが落ちて騒ぎになっていた。池の中には天然記念物のミズクラゲが棲んでいるという噂もあったが見たことはなく、近寄ってはいけないと言われながらもクチボソやトンボを捕って遊んだ記憶がある。

波紋

なにも捕まらない時は石を投げ込んで波紋がまわりに広がるのをおもしろがっていた。そう言えば最近、波紋を見ていないなぁ、とふと思った。

代田6丁目区域の真ん中に深く切れ込んだ谷筋を南下する道は、井の頭線の線路にぶつかったところで、上に登って踏切を渡る道と、その下を進んで線路に沿いに直角に折れる道に分かれる。

その直角に曲がった先を覗くと、道に不思議なタイル模様が見えた。道はその奥でV字に曲がり、タイル模様はその角を中心に波紋のように広がっている。

波紋の奥は袋小路になっていて、入口には"SHIMOKITAZAWA PARKTOWN"と書かれた看板が立っている。写真を撮りながら、あれ、ここは入っては行けない場所かなとふと思った。SF映画などで、都市をドーム状に覆う半球形の防御シールドを見たことがあるが、この波紋はそれを表しているのかな。