久本薬医門公園
神奈川県川崎市高津区久本1-5-19
JR・武蔵溝ノ口駅と東急・溝の口駅を結ぶペデストリアンデッキ(キラリデッキ)には人があふれ、周囲に大きなビルが林立する北口地区に対して、駅南側には別世界のような風景が広がっている。
その象徴とも言えるのが、駅前にあった旧家の跡を整備した久本薬医門公園だ。隣には里山を背にした大きな御屋敷がまだ残っている。
午後の公園には人影もなく、ローカル線から降り立った山村の一角のような雰囲気が漂っている。公園の名前になった薬医門の前には、旧家の主を顕彰する大きな石碑。あるあるこういうの、旅人には全然わからないけど、その土地では有名人なのかな、ってやつ。その存在が地方都市っぽい。
植木屋さんが門のまわりの庭木の手入れをしていたけれど、全体としては小学校の運動場のような殺風景な感じがもったいない。もっと当時の生活感が感じられるように再現してあったら良かったんじゃないかな。