馬坂庚申塔
神奈川県川崎市高津区久本1-10
これがなんだかわからない。庚申塔の台座に書かれた茶色の物体。1秒で答えろと言われれば、「タマネギ」と即答する。しかし、よく見ると上の方にある白い点々、こんなのタマネギにあったかな。
左に馬坂の急坂、右に兎坂を分けるY字路に立つ小さな祠。庚申塔というだけだったらどこにでもあるからわざわざ見なくてもイイや、と思っていたのだが、その台座を見て目が点になってしまった。
てっぺんに点々というか、ギザギザがあるものといえばサトイモかタケノコ、と思ったけれど、どっちにしても丸すぎる。カブやニンニクなら白いはずだし、一体全体なんなんだろう。
庚申講でこれを食べる習慣があったのか、あるいは馬かウサギの好物、はたまた溝の口周辺の特産品か。そもそも、農産物と思っているのは間違った先入観で、火焔宝珠をマンガチックに描いたものとも見えなくはない。
まったくわからない謎がおもしろい。