タヌキに注意
東京都調布市若葉町3-24
狛江市のほぼ中央を縦断して北上し、仙川で甲州街道に交差する都道114号線(松原通り)が国分寺崖線を登る坂道に、「タヌキに注意」の標識が立っている。両側の雑木林から伸びる木々が坂道を覆い、なるほどここならタヌキがいるかもしれない、と思わせる雰囲気が漂っている。
標識の裏(坂道の西)側には崖線の自然が残され、「若葉町3丁目第3緑地」と書かれた看板が立っていた。地域のボランティア団体が月に2回ほど定例で保全活動をしているそうだ。遊具のある公園ではないけれど、自然の中でぼんやりしたり、裏山探検ごっこをしたりするには良さそうだ。
緑地を挟んだ西側を通る旧道の坂道(大坂)は、削られた地面がむき出しになった切り通しになっている。木々も鬱蒼とした感じで、夜道はちょっと怖そうだ。現代の感覚から言えば不用心だからきれいに整備すべし、というところなのかもしれないが、散歩道としては雰囲気があっていい感じ。夜道で狸に化かされるのも楽しいかもね、なんて。
付近には似たような道がいくつかあって、通るたびに次に来る時には変わっているんじゃないかとヒヤヒヤしているのだけれど、狸と共存しつつ「いつまでもこのままに」というのは難しいのかな。