2015年3月4日(水)

広尾の庚申塔

東京都港区南麻布4‐5‐61 広尾稲荷神社

庚申塔

庚申塔なんて珍しくないよ、と二年前はスルーした。今日もいったん通り過ぎて、やっぱり気になって戻ってきた。稲荷神社の後ろには広い空き地があって、いつ開発がはじまってもおかしくない雰囲気だ。

広尾稲荷

周辺には大使館が多く、インターナショナルな雰囲気のスーパーマーケット「ナショナル麻布」もすぐそこという土地柄には似つかわしくないかと思いきや、お供えの花は新しく、今でも大切に守られているようだ。昔からの住民も、新しくここに住むことになった内外の方々も、土地の歴史に敬意を払って暮らしている様子がうかがえる。

庚申塔はどれも、青面金剛と三猿がくっきりと彫られ笠が付いた立派なものだ。大使館が多いということは武家屋敷が多かったということでもあるので、それなりに財力のある人たちが講を興して建てたものなのだろうか、と想像される。夜通し催されるという庚申の日の宴会でどんなものを飲み食いしていたのか、今まで考えたこともなかったのだが、今回はちょっと気になる。

港区教育委員会の説明板