2015年3月4日(水)

華頂宮邸跡

東京都港区三田4-17-28(三田台公園) / 4-16-20(亀塚公園)

三田台公園

高輪の尾根を走る二本榎通を北上していくと、伊皿子坂の先で右手に厳めしい築地塀がつづく一角があらわれる。大正13年に断絶した皇族、華頂宮邸の跡だ。伊皿子坂の手前には主を失った旧高松宮邸もあったから、ここは旧皇族邸通りと言えるのかな。

亀塚公園

昔の東京湾はこの台地の下、現在の第一京浜(国道15号)の辺りまで迫っていたというから、眺めのいい一等地だったのだろう。江戸時代には大名屋敷が並び、その遙か昔には海の幸を採って暮らす人びとが住んでいた。塀の内側は、縄文時代の竪穴住居を再現した三田台公園と、古墳かもしれないとされる塚のある亀塚公園になっている。

塀は古いものだが公園はありきたりの造りで、雰囲気のある邸宅や作り込まれたお庭が残っているわけではない。それでも、陽当たりがいいので昼休みを過ごすのにはちょうどいいのだろう。三々五々お弁当を食べたりぼんやりしたり、思い思いに過ごす人たちでそこそこ賑わっている。なかにはバトミントンに興じる活動的なカップルも…。

職場と食堂を往復するだけの、屋内で昼休みを過ごす生活を何十年もしてきたので、こういう過ごし方はうらやましいなぁ。

(三田台公園の説明板)  公園について | 縄文時代 | 伊皿子貝塚 | 古墳時代

(亀塚公園の説明板)  亀塚 | 亀山碑 | 公園附近沿革案内