上柚木郷戸公園
東京都八王子市上柚木2-6
紅白の花びらがちょうどよく混じり合って、ひなあられを撒いたような景色になっている。満開の梅に呼ばれて寄ったのだが、目は花よりも散った花びらに釘付けになってしまった。
桜は散り際が美しいという人がいるけれど、梅の花が散るところを話題にした例は寡聞にして聞いたことがなかった。梅は香り。散ってしまっては魅力が半減してしまうということだろう。
昨日の雨で湿った道に、風で飛ばされることなくいい塩梅に花びらが貼り付いている。来訪者が少ないから踏みにじられることもなく、掃除の人も来ていない。特に名所でもないこの公園に立ち寄ったのは、「魔がさした」としか言いようがないのだけれど、素敵な出会いがあって良かった。