江戸六地蔵 / 麺麭祖碑
東京都台東区東浅草2-12-13 (東禅寺)
江戸六地蔵の最後の一つ、浅草東禅寺にやっとお参りすることができた。
七福神や五色不動、三大○○など数字が付くとコンプリートしたくなるのが人情というもの。とはいえ、最初の一つを9年前に白河の霊巌寺で見てから浅草には何度も来ているのに、どういうわけか縁がなかった。
東禅寺はあんパンの発明で知られる銀座・木村屋総本店を経営する木村家の菩提寺で、境内には初代安兵衛とその妻の像が並んだ麺麭(パン)祖碑が建っている。
「パン祖」の名は兵糧としてのパンの有用性に着目した江川太郎左衛門英龍にも冠されているが、あんパンの開発によって一般にパン食が広まるきっかけを作ったとされる木村屋も忘れてはならない、ということだろう。関係者が建てたものだから自画自賛ではあるけれど、あながち的外れでもなさそうだ。
改めてお地蔵さんに目を移すと左手にあんパン、いや、中華まんを持っている!?
まさか、これは如意宝珠。くれぐれもお間違いなく。…って、間違えないか。