ライオン像
東京都新宿区歌舞伎町1-20付近
久しぶりに歌舞伎町に行ってみた。夜ここへ飲みに来ることはほとんど無いし、映画を見に来たのも1999年の「Matrix」がたぶん最後。SFはスクリーンの大きい新宿で観ると決めていたので、1977年の「未知との遭遇」以来何度か足を運んでいたのだが、最近はとんとご無沙汰だった。
昔通った映画館はみな閉館し、噴水広場も工事中。変わってしまった景色の中に古いライオン像を見つけた。
台北と新宿のライオンズクラブの姉妹提携三周年を記念して昭和51年(1976)に建てられたと台座に彫られているので、見たことはあるはずなのだが記憶にない。混沌とした歓楽街の雑踏に紛れて目に入ってこなかったようだ。
あばら骨が浮き出て見える細身の体に、精悍な顔立ち。段々になったたてがみはエジプトのミイラの仮面にも見える。「ペルシャ遺跡から発掘された獅子像」なんていうキャプションをつけて博物館に置いておいたら信じてしまいそうな風体だ。
台座は募金箱になっていて、青少年スポーツの義援金を集めているらしい。百獣の王者ライオンの応援があれば怖いものなし。みんな、強くなれそうだね。
※ その後、再開発でできた歌舞伎町シネシティ広場(右写真で緑の柵に囲まれたエリア)に移されました