2015年5月26日(火)

関屋の切り通し

東京都町田市小野路町

関屋の切り通し

奥多摩を走っていると、深い山や谷に抱かれた緑豊かな景観を目にして「東京にもこんなところがあるんだなぁ(にっこり)」という感想が漏れる。ビルや住宅が密集し交通網が縦横に走る都会の景色とはまるで違うけれど、何でもある東京の「何でも」の中に海や山も含まれるという程度の、言い方は変だが動物園でパンダを見るのが不思議ではないのと同じ感慨なのだ。

谷戸

ところが、町田の奥で見る風景には、「東京にもこんなところがあったんだ!!(びっくり)」となる。

たとえば小野路宿の辺り。都道沿いには新しい家も建ち、抜け道利用の車が犇めいて、まずまず想像の範囲の景色だが、ひとつ角を曲がるとその先にはもう写真のような風景が続いている。調布(布田宿)に住んでいた近藤勇が小野路宿の小島家に出稽古に通った道(布田道)として歴史愛好家などに人気のある道だけれど、ハイキングのための山道ではなく、これでも普通の生活道路なのだ。

今日はこの道を東へ、鶴川街道の真光寺公園辺りを目指して走ってみたのだが、道は一筋ではなく、迷い迷い進んだ結果、全然違う所で広い道に出て帰ってくることになった。その途中には、駅やバス停から遠くコンビニも近くにはなさそうなところにも人は住んでいて、辺鄙なようでありながら寒村ではない、不思議な景色が広がっていた。

それが、奥多摩とは違う「町田のビックリ」なのだ。

切り通しに立っている布田道の説明板