2015年6月2日(火)

甘草屋敷(旧高野家住宅)

山梨県甲州市塩山上於曽1651

甘草屋敷

塩山駅北口の広場で輪行してきた自転車を組み立てる。その様子を信玄公がじろりと睨んでいる。公の菩提寺・恵林寺にも行きたいけれど、余裕がないのでまた今度。今日は失礼します。

駅北口

隣に並んだ電話ボックスは、お宮風というか古民家風というか、ごついショルダーパッドを装備したアメリカンフットボールの選手のような格好をしている。始めはなんだかよく判らなかったのだが、自転車を組立終わってさぁ出発、駅前の道路にこぎ出して意味がわかった。

駅前に、いままで目に入らなかったのが不思議なぐらいすぐ前に、重量級のアメフトの選手がスクラムに備えて低い体勢で構えているような、堂々とした古民家が建っている。重要文化財の旧高野家住宅。通称甘草屋敷だ。江戸時代に「甘草」という薬草を栽培し、幕府に納めていたことからその名がある。中央部分の屋根が飛び出したような意匠は、突き上げ屋根あるいはやぐら造りとも呼ばれる甲州地方に独特なものだ。

春にはこの屋敷の中にひな人形が飾られ、多くの観光客が集まるという。桃や桜の花を見ながら、また来てみようかな。

旧高野家住宅の説明 | 武田信玄公像