道祖神と蚕影山
山梨県甲州市塩山上萩原2366付近 / 塩山上於曽1625付近
今日は塩山駅から柳沢峠を越えて調布まで自走で帰る予定。余計な寄り道をしている暇はないぞ、と思った矢先、出発して1分も経たないところでいわくありげな石碑に足を止められた。
よく見る馬頭観音や庚申塔の類なら見逃すところだが、今までに見たことのない丸い石を積んだピラミッドのような碑がある。台座の銘を見ると道祖神を祀っているらしい。とりあえず写真を撮って先を急いだ。
「急いだ」と書いたけれど、道は最初から緩急のない一本調子の上り坂で息は上がるがスピードは全然上がらない。景色を見ながらゆっくり行けば良いさと負け惜しみを言いつつも、30分ほど走っていい加減しんどくなってきたところで、またお団子山に出会った。
隣に並んだ石碑には「蚕影山」(こかげさん)とある。さっき見てきた石碑群の中にもあった、養蚕の神様を祀ったものだ。
わたしは初見参だったが、この丸石を積んだ道祖神は山梨県に特徴的なもので、蚕影山の碑とセットになっている例も多いらしい。そういうものが見たくて旧道(県道201号)を選んだのは正解だったのだが、いかんせん、一直線の上り坂はきつかった。