諸畑橋
山梨県北都留郡丹波山村
奥多摩湖のどん詰まり、鴨沢集落の奥に立派な橋が架かっている。対岸の阪本集落には、Google mapの航空写真で見る限り、1軒しか建物が見あたらないが、だからといって粗末な橋でよいという訳にもいかずこういう姿になったのだろう。平成6年(1994)竣工(架替)というが、その前はどんな橋だったんだろう。
橋の下のダム湖は水位が下がって両岸に河原が見えている。草の生えている様子からすると、渇水による一時的なものではなく、これが普通の景色であるようだ。
その河原で釣り人が糸を垂れていた。
気のせいかも知れないが、釣り人はいつも二人組であることが多い。しかも、一人はどっかりと座り込み、一人は立っている。立っている方は釣り人の場合もあるし、釣果を見に来た野次馬の場合もある。そんな二人が、いつかかるとも知れぬ魚を待ってじっと川面を見つめている。
そんな景色を何度となく見てきた気がする。
今日の二人はどういう関係だろうか。服装も年格好も違って見えるが、無言のうちに釣り仲間としてのシンパシーを感じ合っている同好の士か、いつも一緒のお仲間か。…気になる。