ひょうたん島
東京都西多摩郡奥多摩町熱海
熱海バス停付近で、対岸に不思議なものを見つけた。黄土色をした双子の島がプカリと浮いている。岸側も同じ黄土色をしていて、黒々とした岸壁が湖に切れ落ちている周囲の景色とは明らかに違った雰囲気を醸しだしている。
ここだけ新たに土砂を運んで埋めたような景色だ。
とは言っても、両岸にそびえる山々の姿から想像すれば、奥多摩湖の底は急峻なV字谷になっているだろうと想像される。ちょっとやそっとの土砂では島ができるほどに埋めるのは大変だろう。あの島は、どう見ても浮いているとしか思えない。
ネットで検索すると、かなり昔からあるものらしく写真がいくつも見つかった。水位が下がると二つの島がくっついてひょうたん形に見えることもあるそうだ。
この辺りの具体的な状況はわからないが、奥多摩湖全体としては、ダムで流れがせき止められたことにより上流から流れてきた土砂がかなり底に溜まってきており、上流側では渇水時に湖底が見えることもあるのだとか。
濃い緑色の湖は深そうに見えるけれど、実際のところはどうなんだろうか。