石ノ森萬画館
宮城県石巻市中瀬2-7
ツール・ド・東北を走り終えて帰る途中、石ノ森萬画館に寄ってみることにした。地図もなく、とりあえず石巻駅を目指して走っていくと、駅近くで道案内のサインを発見。その先に、建物の隙間から宇宙船のような特徴的な姿が見えた。
石巻では、萬画館の建つ旧北上川の中州がマンハッタン島に似ていることから、「マンガッタン構想」と名付けられた石ノ森章太郎のマンガをキーにした町おこし活動が推進されてきた。しかし、その立地が災いして先の震災では甚大な津波被害を受けてしまう。
萬画館は2012年秋に再開。13年春にはリニューアルオープンしたけれど、まわりには未だに復興しない空き地が目立つ。皮肉にも、わたしが地図も持たずに辿り着くことができたのは、そのおかげだったのだ。
特徴的な外観は、石ノ森章太郎がイメージした宇宙船を具体化したもの(設計:日建設計、2001)。建築資材メーカーではこの形状を作ることが難しかったため、造船会社が制作したのだという。まさに宇宙"船"なのだ。