白百合女子大学めぐみ荘(旧菊池家住宅主屋)
東京都調布市緑ヶ丘1-25-1
白百合女子大学の敷地は、元は、津村順天堂(現・ツムラ)の創業者津村重舎が経営していた薬用植物園があったところだ。彼の死後、幾たびかの変遷を経た後、昭和40年(1965)に九段にあった白百合短期大学が移転してきて4年制の白百合女子大学になった。
めぐみ荘は、伊豆修善寺の名主だった菊池家の住まいを津村氏が譲り受けて昭和5年(1930)にここに移築したもので、国の登録有形文化財に指定されている。元は明治の初めに建てられたものだそうだ。
一般公開されるのは文化財ウィークの期間だけ。事前申込み制の内部見学はすでに定員に達していたので、外観だけ見に行ってきた。
越屋根をあげた大屋根は、元は茅葺だったが、武家・神社・寺以外は瓦葺を許されなかった時代に敢えて許可を得て瓦に葺き替えたものだという。菊池家はそれぐらいの名家であったわけだ。
真っ白い石を敷き詰めた枯山水の庭が美しい。秋が深まれば、真っ赤な紅葉がさらに彩りを添えることだろう。ここでは毎週茶道部の活動が行われているそうだが、こんな素敵なところでお茶会が出来るなんてうらやましすぎる!