2015年9月12日(土)

サメと灯台

宮城県気仙沼市古町1-5-25 気仙沼駅前

サメ

気仙沼駅前に降り立つと、真っ白な灯台がわれわれを迎えてくれた。灯台からこっちに向かって泳いでくるのはサメ。その後にメカジキとカツオが続く。気仙沼はサメとメカジキの水揚げ高が日本一、カツオも冷凍しない生鮮カツオは日本一を誇る。

灯台と駅

映画「JAWS」(1975、Steven Spielberg監督)の例を挙げるまでもなく悪役扱いで嫌われ者のサメも、フカヒレとなれば一躍食卓の人気者に躍り出る。気仙沼の土産物屋には、スープはもちろん姿煮やラーメンなどたくさんのフカヒレ製品が並んでいる。

振り返って見る駅舎の屋根には、カジキと闘う漁師の絵が描かれている。カジキ漁と言えばヘミングウェイの「老人と海」が思い浮かぶが、絵から受ける激しいイメージはメルヴィルの「白鯨」(Moby-Dick)だ。

駅に向かってまっしぐらに泳いで行くサメたちは、苦戦するカジキの援軍だろうか。その後ろからホヤぼーやがサンマの剣を振り上げて勇ましく魚たちを鼓舞している。筋骨隆々な漁師も、多勢に無勢、これは苦戦必至だ。

ライオンズクラブの説明板