2015年11月6日(金)

山王社

東京都八王子市高尾町1607

祠

甲州街道の高尾駅前交差点の角。自転車置き場の奥の塀から鳥居の頭半分が見えている。塀のこっち側にあれば立小便禁止だけれど、塀の向こうには何があるのだろう。

自転車置き場

覗いてみると小さな祠が祀られていた。傍らの説明板によれば、昔山で死んだ猿が祀られているという。猿は山王様(日吉神社、日枝神社)のお使いだからおろそかにはできないということなのだろう。山のいきものたちと一緒に暮らしてきた人々の優しさが感じられる。

それにしても、これでは正面から鳥居をくぐってお詣りをすることができない。塀の右手に入口はあるけれど、なんだか裏口入学みたいできまりが悪い。

Googleマップのタイムマシン機能で見ると、2011年2月時点で塀はすでに存在しているけれどその前の空き地はまだ自転車置き場になっていなかった。確かなことはわからないが、この直前ぐらいに参道が閉じられたのかもしれない。説明板に書かれていた四月初申の日のお祭は、今もまだ行われているのだろうか。

高尾街道と甲州街道が合流する要所にあって、古くから道行く人を見守ってきた小祠の行く末が気がかりだ。

山王社由来