2015年11月6日(金)

高尾山口駅

東京都八王子市高尾町2241

大屋根

京王線の高尾山口駅が今春(2015年4月)リニューアルした。隈研吾のデザインしたエントランスの大屋根が印象的だ。高尾山薬王院の大屋根のイメージに、都指定天然記念物の杉林にちなんで杉材がふんだんに使われている。

駅前

自転車散歩だから駅の中は見ていないけれど、外観だけでいえば、この屋根が全てという感じだ。それも建物の屋根ではなく、駅前広場の屋根。それでも「これこそ世界に誇る高尾山の玄関口」とばかりに堂々とした姿を来訪者にアピールしている。

2007年にミシュランガイドで三つ星観光地として紹介されて以来、高尾山の人気は世界的なレベルになった。昔から慣れ親しんだ身としてはどこにそんな魅力があるのかと思ってしまうところだが、裏返してみれば、われわれが喜んで訪れる海外の観光地の中にも現地の人からすると「なんでこんなところに来るんだ?」と思うようなところもあるのかもしれない。

もちろん、われわれが気付いていない高尾山の魅力に惹かれて訪れる観光客もいることだろう。そういうあれやこれやを考えさせられたという意味で、高尾山のミシュラン三つ星選定はエポックメーキングな事件だったなぁ。