2015年11月16日(月)

東京オリンピック記念の小便小僧

東京都日野市豊田4-31-1付近

小便小僧

JR豊田駅南側の住宅街のロータリーの中央に小便小僧が立っている。防火用水に水を供給する役を仰せつかっているようなのだが、今日はポーズだけ。ほかの日にもちゃんと働いているかどうかは怪しい雰囲気だった。

ロータリー

池の南側、ロータリーの正面と思われる場所に「東京オリンピック大会記念」と書かれた碑が建っている。豊田とオリンピックと小便小僧にどういう関係があるのか、よくわからないが、オリンピックという国際イベントに対する1968年当時の市民の浮かれ具合が偲ばれるような風景だ。

しかし、よくよく考えてみると、子供が立ちション便をしている像を堂々と街中に飾るなんて、現代の考え方から見たら奇蹟に近い存在と言えるかもしれない。

古いテレビ番組の再放送などを見ていると、「現代においては不適切と思われる表現がありますが…」という注釈を見かけることがある。小便小僧も1619年にベルギーで生まれて以来世界中で愛されてきたというバックグラウンドがなければ、そういう注釈を付けられかねない存在であることは間違いない。本家は水の替わりにビールなどを出して観光客に振る舞うこともあると言うけれど、一歩間違えば悪ふざけが過ぎると袋だたきに遭いかねないあぶないパフォーマンスだ。

各種の表現を巡る現代の状況を見ると、昔が無神経だったのか今が神経過敏なのかわからないが、個人的にはそんなに目くじらを立てなくてもいいんじゃないのかなぁ、と思う場面も少なくない。まぁ、いずれにしても、少なくとも2020年の東京オリンピックに小便小僧が登場することはないだろうね。