富士講燈籠
東京都大田区南馬込2-25-16
ドーナッツマークが刻まれた坂道を上った頂上の、箱庭風の一角に石燈籠が立っている。富士講の人たちが寄進した江戸時代の常夜燈だ。
説明版に記載のある北野神社は、角を左に曲がって少し坂を下りたところにある。このあたりが尾根道で一番高い。
昔は馬込の谷越しに富士山がよく見えたのだろう。富士塚ではないけれど、富士山の遥拝所として富士講の人達には大切な場所だったと思われる。
富士信仰といえば浅間神社だが、大田区教育委員会の説明板によると、富士登山に行く講員は近くの北野神社にお参りしたという。また、燈籠には世話人としてお寺の名前が刻まれているのもおもしろい。
馬込の浅間神社はここから1qほど北北西に離れたところ、昔の感覚でいえば谷をいくつか越えた山の向こうにある。