2016年1月28日(木)

ローム斜面崩壊実験事故 慰霊碑

神奈川県川崎市多摩区枡形7-1 生田緑地

メタセコイアの林

毎年、梅雨時になると豪雨のために裏山が崩れて家が埋まったという痛ましいニュースを耳にする。そんな危ないところになんで家を建てたのだろう、といつも思うのだが、狭い日本ではそういうところにも住まなければならない事情があり、また、誰しもまさか自分がそんな事故に巻き込まれるとはなかなか思わないものだ。

慰霊碑

おととし(2014年8月)広島で大規模な土砂災害があったとき、生田のこの慰霊碑を思いだして訪ねようと思ったのだが、いつかいつかと思っているうちに1年半が経ってしまった。最近、時のたつのがとみに早くなった気がする。

生田緑地公園の奥、中央広場と岡本太郎美術館の間にある奥の池の周りにメタセコイアの林が広がっている。秋にはオレンジ色に染まった林の中で、しんみりと物思いにふけりたくなる場所だ。慰霊碑は、そのなかほどにひっそりと建っている。

降雨による土砂崩れの影響を測るために斜面に散水したところ、予想以上の崩壊が起こって実験関係者、報道関係者ら25名が生き埋めになり、そのうちの15名が亡くなった。事故があったのは昭和46年(1971)、碑はその翌年に建てられた。公園内のプラネタリウムによく通っていたころだったので、そのすぐ近くで起きた事故にショックを受けたことを覚えている。

広島の災害に続き、山崩れではないけれど、去年(2015年9月)は鬼怒川で堤防が決壊する大水害があった。自然の脅威に人の力のなんと無力なことかと、繰り返し思い知らされる。今年はそんな災害のない、平安な一年でありますように。

ローム斜面崩壊実験事故について