野川コースの終点
東京都国分寺市南町1-13
野川を遡って国分寺まで走ってきた初めは、このサイトを始めて間もない頃。もう15年も前のことになる。その頃から変わらないこの風景が奇蹟のように思えて写真を撮ってきた。
大きな川を遡ればその源流は静かな山の中だけれど、野川を遡った最後はにぎやかな国分寺駅前に出る。それまでのどかな住宅地を走ってきただけに、そのギャップに面食らう。景色が変わる転換点が、このささやかな杉並木のあるところだ。
並木の裏の空き地は駐車場になっている。15年も時が経てば、その間に木が伐られ駐車場がつぶされてマンションが建っても不思議はないように思うけれど、この風景は変わらずに残ってきた。
一方で、世界では9.11があり3.11があり、わたしは仕事を変わり、子どもたちは成人して自立していった。変わらないものと、変わったもの。15年は長かったんだろうか、短かったんだろうか。
いろんなことがあったような、なかったような、なんだか不思議な感じがする。