2016年3月5日(土)

男滝と女滝

埼玉県入間郡越生町大字黒山

男滝

黒山三滝入口のゲートから、山道を900mほど走って、それほど苦労することもなく男滝と女滝に着いた。急登はイヤだけど、あまり苦労がないのも有難みがない、などと言っては生意気だろうか。

女滝

滝の前にはひなびた売店があっておばあさんが店番をしていた。二段になった滝の上段が男滝、下段が女滝、その前に赤い欄干の太鼓橋(夫婦橋)が架かっている。ピカピカの観光地ではないけれど、深山幽谷の地でもない。その微妙な感じがおもしろい。

男女の滝はお互いそっぽを向いて「く」の字を書くように落ちている。仲が悪いようにも見えるし、知らんぷりをしながらも、何となく相手を意識しているようにも見える。

滝に人格なんてないのだけれど、男女とか夫婦とか名前がついているとそれなりにいろいろと想像してしまうものだ。彩りを添える紅葉もみずみずしい新緑もなく、涼を求める季節でもない今の時期、そんな妄想も一つの楽しみ方かな。

越生町教育委員会の説明板