2016年3月5日(土)

高麗郷古民家ひな祭り

埼玉県日高市大字高麗本郷245番地

ひな祭り

わたしは男兄弟だったのでひな人形には縁がなかった。だから、娘が生まれた時、迷わず憧れていた七段飾りを買ったけれど当時の家には飾る場所がなく、しばらくは実家に飾って通いでひな祭りをしたものだった。

旧新井家住宅

たくさんの人形やお道具をセットするのは大変だったけれど、みんなでわいわい言いながら並べるのも楽しみの一つだったなぁ、と懐かしく思い出す。

今年は孫たちが遊びに来なかったのでひな人形は出さずじまいだった。アパート暮らしの孫たちのひな人形は親王飾りだ。そうしてお蔵入りしていくひな人形たちを飾るイベントが、各地で開かれている。

国登録有形文化財に登録されている高麗の古民家(旧新井家住宅)にも、明治大正の古いものから現代の創作雛までたくさんのひな人形が飾られて、にぎやかにひな祭りが開かれていた。段飾りや御殿飾り、つるし雛、お手玉の形をしたものなど、種類も様々で華やかだ。

何百という人形を一堂に集めるようなビッグイベントとは違って、人形はその尊厳を守ってそれぞれにふさわしい飾り付けがされている。そもそもが家族のお祭りであるひな祭りの素朴な雰囲気を残した、心温まる素敵なお祭りだった。