越生梅林
埼玉県入間郡越生町堂山113
「吉野ロス」と言うのだろうか。プラムポックスウイルス感染のために青梅の吉野梅郷の梅が伐られてしまってから、この季節のサイクリングにイマイチ張り合いがない。今日は少し頑張って、越生(おごせ)まで行ってきた。
山里に白梅を中心とした梅林が広がる景色は吉野梅郷に似ている。町中に漂うほのかな梅の香がいい雰囲気だ。
関東三大梅林の一つと言われる越生梅林は大勢の観光客で賑わっていた。木々の間を縫ってミニSLが走り、舞台では高齢者のグループが南京玉すだれを披露している。梅干しのお店や焼きそばなどの屋台が並んで、園内はお祭りムードに満ちている。櫓に上ると、越生の町全体を白く覆う靄のような梅林が見えた。
サイクリストの姿もちらほら見える。ここから秩父方面へ峠を越えて走るのだろう。吉野でも奥多摩方面に走る自転車乗りの姿を見たなぁ、と思い出す。何を見ても、吉野では、吉野なら、と思ってしまって、目の前の素晴らしい景色を素直に楽しめないのが寂しい。
おみやげに買ってきた梅干しは甘酸っぱくて、少し涙が出た。
越生町教育委員会の説明板 | 古木「魁雪」 | ミニSL