心源院
東京都八王子市下恩方町1970
しだれ桜は難しい。
木によって早かったり遅かったり。巷の桜情報はソメイヨシノが基準なので、見頃を見定めるのに難儀をする。しかも多くは一本桜なので、咲いていなければハイそれまでヨ。頑張って遠路はるばる訪ねて行った努力が無駄になる。
今日は青梅から恩方まで、いくつも峠を越えて走ってきた。もうちょっと考えてコースを作れば良さそうなものだが、行きたい場所とタイミングが合わなくてこうなった。これで時期はずれだったらガッカリだ。
美山通り(都道61号)から折れて心源院まで200mほど。大きなしだれ桜と聞いていたので遠目にもその姿の一部が見えるかと思ったが、姿が見えるどころか桜の気配すら感じられない道を走っていく。少し不安になったところで急に視界が開け、広い境内の奥に満開のしだれ桜が見えた。
評判通りの美しさ。見る角度によっては、ちょっと腰を折ってしなをつくったような姿がなまめかしい。たった一本の桜なのに、いつまで見ていても飽きることがない。しだれ桜の古木には人を惹きつけて止まない不思議な魅力がある。
置物のカエル君も口をあんぐりと開けて見入っていた。
(参考)2016年の東京の桜開花宣言は、3月21日でした。