ハナダイコン
東京都西多摩郡瑞穂町石畑 石畑公園付近
山の斜面に紫色の花畑が広がっている。ラベンダー?まさか。ハナダイコンの花だ。この時期あちこちで、菜の花や桜と一緒に咲いている。
ハナダイコン(花大根)の別名はショカツサイ(諸葛菜)。三国志の諸葛孔明に由来する名前だが、大根だったり軍師の名だったり、可憐な花にしては無粋な名前がついている。「オオイヌノフグリ」ほど酷くはないが、どちらも春の野山を彩る青い花だと言うところがおもしろい。
諸葛孔明は戦地でこの種を蒔き兵の食料にしたという。葉を生のまま、あるいは煮たり塩漬けにして食べるらしい。
広い中国の大地に、それこそ富良野のラベンダー畑のように、諸葛菜の紫の花畑が広がる景色を想像するとワクワクする。戦なんかする気は無くなってしまうのではないかと思うけれど、きっと、花が咲く前にむしゃむしゃ食べちゃうんだろうな。