2016年4月10日(日)

向嶽寺

山梨県甲州市塩山上於曽2026

放生池

塩山駅から走り出してすぐに杉木立に囲まれた、重々しい雰囲気の古刹に出会った。門前の信号機には「向嶽寺前」と書かれている。

中門

鎌倉の円覚寺や建長寺に似た質実剛健な雰囲気のお寺だと思ったら、同じ禅宗の臨済宗向嶽寺派の大本山だった。境内には白い砂利が敷かれていて、清浄な雰囲気が漂っている。色の少ない水墨画のような世界と、隣の公園をにぎやかに彩る桜との対比が興味深い。

塩ノ山の麓にあって山号を塩山という。中門に掛けられた扁額が、一説には「塩山」という地名の由来になったともいわれているそうだ。

朝早いせいか境内は静かで人影も見えない。砂利を踏むザクザクという足音ばかりが耳についてなんとも居心地が悪い。早々に切り上げて先を急ぐことにした。

(塩山市(現甲州市)教育委員会の説明板) : 大本山向嶽寺の沿革 | 塩ノ山について