老人注意
山梨県山梨市牧丘町窪平192
T字路の角に「老人注意」のサインを見つけた。なるほど、地方では子どもより老人が危ないのか。
老人だから急に道に飛び出してくることはないと思うけれど、車との距離を測りかねてよたよたと道路を渡っていて事故に遭うことはあるかも知れない。あるいは運転者が老人で車の操作を誤ることもあるだろう。認知症の人の事故もありそうだ。
総務省の人口推計（平成26年10月1日現在）によると、高齢化率（人口に対する65歳以上の割合）の全国平均は26.0%。東京は22.5%で少ない方から2番目。山梨県は27.5%で同じく22番目。最高は秋田県の32.6%、最低は沖縄県の19.0%。概ね都市部より地方の方が率が高い傾向にある。
サインの向こうに塩山駅前の甘草屋敷に似た突き上げ屋根の民家が見えた。外観はかなり傷んでいて廃屋のようだ。若者は都会に出て行き、残った家族は年老いて家の維持が出来なくなったのかもしれない。サインに書かれた「老人」の文字と、廃屋の姿が重なって、なんだか切なくなった。